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2025.04.20

定期的な胃カメラ検査は何年ごとが適切?

「毎年きちんと胃カメラを受けておいた方がいいですか?」
今回のブログではそんな疑問にお答えします。

たとえばピロリ菌除菌後の患者様では、除菌後胃がんのリスクがある程度懸念されるため 1〜3年に1回の定期的な胃カメラが必要になります。
それに対し、特に胃がんリスクのない方の 胃カメラ(健康チェック目的)では、3〜5年に1回が目安とされます。
このような健康チェック目的の検査は保険適用外で、自費診療(約15,000円)となります。

最近では「検診センターの代わりに毎年こちらで受けたい」というご相談をよく頂きます。安心のため毎年胃カメラしたいというお気持ちは良く理解できます。

しかし、胃カメラによる困った出来事もあります。例えば顎の痛みや歯のトラブル等が まれに起こります。眠っている間に無意識にマウスピースを強く噛み締めてしまうと、時にそのようなことが起こるのです。これは分かりやすい1例に過ぎませんが、このようなリスクとのバランスを考えながら、胃カメラの必要性を判断しなくてはなりません。
また、当院はピロリ除菌後 など医学的理由がはっきりしている患者様を優先的にご案内できるよう体制を整えております。そのため、健康チェック検査を毎年ご提供するのは難しい状況です。
こうした事から、健康チェック(自費胃カメラ)であっても医学的に適切な検査間隔でお受け頂けますようご提案しています。

なお、これは無症状の方の定期検査についてのお話です。
症状のある方、たとえば過去に逆流性食道炎と診断されていて 以前と類似の胃痛・胸やけなどでお悩みの場合には まず外来診察でご相談ください。
再度胃カメラ必要かどうか、患者様おひとりお一人に合わせてご提案いたします。
このような患者様にとって時々症状がでるのはごく自然なことで、その都度胃カメラが必要とは限らないのです。

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